目次
ハウスメーカー、解約しました。
この記事で分かること
・ハウスメーカーの二重契約は違法のため調整が必要
・解約に必要な調整日数を確認して、締切日を設定する重要性
・解約にかかる費用感(メーカーごとに違いあり)
なぜ解約に至ったのか?本当にあった怖い話。
ポイントは「解体工事」。我が家は、ケチなので、ハウスメーカーには依頼せず、自分たちで解体業者を探しました。2024年5月までには解体を完了というのが条件だったので、3月に完了させました。
そして、今回の解約における、重要なポイントがこの「解体工事のタイミング」。詳細は後ほど。
さて、解約に至った理由についてですが、答えは非常にシンプル。
解体したら、大量の既存杭が登場
既存杭 = 解体前の家を支えていた地盤改良の杭
実に20本以上もの杭が登場してしまいました。しかも、35年以上前には、なかなか見ることのない鉄筋コンクリート(RC)の杭。これが何に、どのように影響するのか?
既存杭との相性が最高に悪い「ユニット工法」
セキスイハイムの鉄骨商品は「ユニット」でできています。いくつかのブロックを組み合わせる工法ですね。こちらの画像にあるような鉄の箱をいくつも組み合わせて家を作り上げていきます。

これ、めちゃくちゃ重いんです。通常の木造住宅は1㌧もの重さがかかっても問題ないかを確認します。セキスイハイムの場合は、3㌧もの荷重に地盤が耐えられるかをベースに考えられています。
既存杭があると、何が起きるのか?
杭を避けてユニットを配置する必要があります
そう、我が家はこれが致命的でした。
まず、そもそも擁壁があることによって、擁壁に寄せていくことができない。重すぎる荷重が、擁壁にダメージを与えるためです。そして、既存杭を避けながらの配置となると、今度はこんな致命的なことが…
駐車場スペースが確保できなくなる

…
……
………はい?
ってなりますよね。注文住宅ですよね…?45坪以上ある土地なんですけど…
この瞬間、終わったと思いました。IC打ち合わせまで全て完了して、残すは最終確認!というところで…
担当の上司の方が急いで作ったという間取りも提案されましたが、残念ながら何も頭に入ってきませんでした。
とりあえず、預かります…とトボトボと帰ることに。
すると、車に子供たちを乗せていた際、担当さんが出てきて、こんな素晴らしい言葉をかけてくださりました。
「僕はここまでやってきて、最後まで一緒に建てたいです。
でも、この新しい間取りで満足いただけるとは思いません。
ここ最近の案件の中で、最もこだわりも強く、そして細部まで一緒に作り上げてきた間取りです。
だから、無理にうちで建てようとは思わないでください。最高の家を作ってください」
思わず、涙が溢れました。悔しさはもちろんのことながら、この担当が最初から最後まで、常に家づくりはもちろん、我が家の家族のことをずっと想ってくれていることが伝わってきたからです。
そして、翌日には担当に電話を入れて、解約の申し出をしました。
解約の進行フロー
正直、めちゃくちゃ警戒していました(笑)
あれもこれもと言われて、数百万の請求がくるのではと。
実際は、そんなこと全くなく、スムーズに進みました。
ただ、注意点はあります。それは、別のハウスメーカーと契約するにも、法律的には解約が完了してからじゃないと契約できないということ。そして、解約処理はハウスメーカーからすると、優先順位は低いので、対応に時間がかかることがあるようです。
そこで、我が家は期限を設けました。
担当に、現実的に対応可能な日程を調べてもらい、その上で急いで対応してほしいと。というのも、我が家、長男の小学校進学を控えており、急いで次のハウスメーカーを決める必要がありました。
結果、解約申し出から2週間後に担当から金額感の説明が電話で、そして直接お会いしての解約が翌週。
■ 解約に際しての負担金について

よく解約に際して、莫大な違約金がかかるといった話が見られます。我が家は、そういったことは一切なく、あくまでも実費精算のみでした。では、その実費とは何か?
・地盤調査 2回分 40万円
解体前と、解体後の2回の地盤調査があり、それにかかった実費の精算のみとなりました。ICさんとの打ち合わせなどは全て含まれない形で、非常にわかりやすく、契約書どおりです。
ここからが、ゾッとする話:解体タイミングと解約金について。
セキスイハイムのユニットや、中身の設備などの多くを工場で生産して、建築現場に持ち込みます。非常に効率的で製造過程においては、ミスが発生しにくいです。
一方で、今回の解約といった話になった場合、この製造方法は非常に危険です。(製造方法が駄目という話ではありませんよ)
なぜか?
間取りや内装などすべて決まって、最終変更ありませんよという書類に施主がサインした後、担当が工場に発注をかけます。
はい、発注です。製造ラインを動かして、ものが作られていきます。
もうおわかりですよね?
オーダーメイドの服や家具など、依頼して作り始めた後に、「やっぱりいりません、キャンセルします」と言ったらどうなるでしょうか?キャンセル料など発生しますよね?
そうなんです。セキスイハイムなどの鉄骨メーカーでの解約の恐ろしさは、ここです。木造も、もちろん部材の発注がかかれば高額になります。しかし、鉄骨と比べるとまだ少しは安いかなというぐらい。
そして、我が家の場合は解体を自分たちで手配していたから良かったものの、セキスイハイムに依頼していた場合は、発注が済んでいるタイミングの可能性も大きくあったため、かなり危険でした…解約金が数千万円ということも、十分に考えうる状況だったわけです。
まとめ
解約にまつわるお金の話をお届けしました。
金額は実費精算のみで、非常にわかりやすかったので、本当にありがたかったです。もちろん、これはメーカーによっても異なりますので、必ず契約時に解約規約を細かく確認するのをオススメします。
そして、タイミングについてです。これが工場生産に入った後のことだったら、数十万円では済みません。ましてや、駐車場が作れないのに家を建てざるを得ない状況に陥る可能性もあったわけです。
埋設物は、誰のせいでもないです。どうしようもない。ただ、こうした不安もあるため、なんでもハウスメーカーさんにすべて任せっきりにするのはリスクがあります。これから解体をされる方は、埋設物が見つかった場合の対処、部材等の発注タイミングなども合わせて確認しておいて頂くといいかもしれません。