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家づくり、何から始めるべきか?まずは夫婦/家族話し合い&メモ
前回はハウスメーカーに話をしに行く前に「紹介」を絶対に受けましょうというお話でした。今回は、夫婦や家族で、どのような準備が必要かについて詳しくお伝えしていきたいと思います。
まずは家づくりを始める際の「ダメゼッタイ!」のおさらいです。もう読んだよという方は、本編までスキップしてください!
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ダメゼッタイ!家づくりを考え始めた時にやるべきこと
【結論】
何もリサーチせずに展示場に行ったり、メーカーから資料請求をするのは絶対にやめてください!
後から絶対に後悔することになります…!
【やるべきこと】
① 自分たちの理想とする暮らし方をイメージし尽くす
② ファイナンシャルプランナーとライフプランを作り、家づくりの予算を決める
③ とにかくリサーチ!どこの会社が①を最も実現できそうなのか
※注意:ここで資料請求してはいけません!
④ よし!展示場!ではなく、オーナー紹介を受ける!&会社の提携、福利厚生をチェック!
我が家が家づくりを考え始めた際、まず何をしたか?
はい、住宅展示場に行きました、資料請求しました。
はい、結論でダメと書いたにも関わらずです。むしろ、そうしてしまったが故に、何度でも言いたい。
絶対に展示場に行く前に、やるべきことをやってから行ってください!
では、まずはなぜ、展示場や資料請求を初手にしてはいけないのか?
我が家は理想的な生活の話の前に、いつもお世話になっているファイナンシャルプランナー(FP)とライフプランについて話し合いました。今のマンションよりも、いくら以内であれば中長期的により良い資金計画が立てられるのか?子どもたちの養育費などを考慮すると、毎月いくら積み立てるべきなのか?新NISAをどう使っていくのか?など、幅広い観点から人生設計をしています。
もし、まだFPに相談したことがないという方は、ぜひ一度お話されることをおすすめします。保険のセールスを兼ねているので、無料相談の目的は保険です。それでも、住宅ローンの団信保険とセットでアドバイスなどが貰えるのは非常に大きなメリットです。
よろしければ以下のサイトなどご活用ください。
家づくり成功の鍵は予算計画!
大切なのは、「借りられる額」ではなく「返せる額」
返せる額は毎月いくらなのか?我が家も、FPへの相談で40歳の時、子供の進学時期など、大きな出費がいくら発生するかを理解できました。
既に保険に加入されている方はまずはご自身の担当にご相談を!相談できるFPがいないという方は以下のようなサイトがおすすめです。
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家族・夫婦で話し合うことは盛りだくさん!
家づくり、ワクワクしますよね!でも、どこから始めればいいんだろう…?そんな疑問は、誰もが持つものです。我が家も例外なく、そんな状態でした。当たり前ですよね。家づくりなんて、人生で何回もあるものではありません。だからこそ、後悔はしても、愛せる家にしていきたいですよね。
我が家も、この記事を書いている時点では、まだインテリアの打ち合わせタイミング前という状態。でも、ここまで沢山話し合って、そして間取りに関しても担当と一緒に何十回もやり直したり、修正したりしています。
そこで、今回は我が家で話し合っておいてよかったポイント、ハウスメーカーに渡すために、どのような情報を伝えるべきかについてお話したいと思います。
夫婦で抑えるべきポイント 6選!
たくさんありますね。しかも、各項目ごとに、更に細かい点が沢山あるわけです。しかも、各家庭ごと、更には育ってきた環境によって、価値観は大きく異なります。
我が家もそうでしたが、立地や住環境、設備が気に入って購入したマンション。建具や床、トイレ、洗面など多くのものは、ほとんど既に決まっているものばかり。賃貸も同様だと思います。そして、それらを自然と受け入れていると思います。
でも、注文住宅は一部制約があるケースもありますが、基本的には自由。
極端な例ですが、家族全員全員のマイトイレがほしいから、トイレは4つ!
こんなことだって、費用はかかりますが、出来るのが注文住宅。
つまり、夫婦で当たり前だと思っていたことが、実は今の住まいをただ受け入れていただけで、本当の理想は違ったということが沢山でてきます。
我が家の例で言うと、僕は庭で野菜やハーブを育てたいし、子供達の経験にも良いと当たり前のように思っていました。
しかし!妻は、虫が来る可能性はとにかく下げたい、菜園とか不要。とまあ、喧嘩になるほどの話ではありませんが、平行線になりやすいことが多いのが難しいポイントだと思います。
今の/今後の家族構成は?変わった場合は、どう対応するか?
我が家の場合は、幸いにも2人のやんちゃな男の子を授かり、今のマンションが完全に手狭。子供には、それぞれの部屋を持たせてあげたい、そんな話ができていました。一方で、子供がまだいないご家庭などの場合はどうするのか。
うちの場合もそうなのですが、部屋が多い分には色々な活用方法があるので、大きな問題はないです。ただし、その分、家が大きくなり費用はかかりますが…逆に、部屋を持たせたいけど、部屋を作るスペースがないことの方が致命的。
子供が小さい頃、自分の部屋で寝るようになってから、巣立って行ってからなど、家族構成をフェーズごとに想定しておくことが非常に重要です。実際、工務店の設計士さんからは子供の年齢差・学年差を聞かれました。まさしく、時間と共に変化する家での生活が、どこでどう変わるかを考慮した提案をしてくださっていました。
やはり言えることは、もし土地や予算が許すのであれば、子供部屋は2部屋以上あった方が良いと個人的には思っています。例えば、既に一人子供がいる方だとして、2人目を考えていて、2人目にとどまらず双子が生まれたら一気に子供は3人に。うちの場合は、4.5畳を後から壁で仕切れるような9畳の部屋を子供部屋1つとは別で作りました。
こうすることで、子供が小さい間はゲストルームとして。大きくなってきたら大きな部屋に二人で、追々は分けてなどが出来ます。
ただし、お子さんの年齢差が大きい場合は、部屋のローテーションなども考えうるので、このあたりはケースバイケースだと思います。
どんなふうに平日・休日の家での時間を過ごしたい?
ここはできる限り、具体的なイメージを夫婦間で共有しておきましょう。
例えば
【平日】
・女性は日中、自宅にいることが多い(専業主婦・在宅ワークなど)
・男性は仕事から◯時に帰宅後、そのまま風呂に直行
・お子さんは学校から帰宅後、リビングで宿題などをお母様と一緒にやる
・食後、寝るまでの時間は家族全員で出来るだけリビングで過ごしたい
・寝室は全員、基本的に寝るだけという考え方
【休日】
・基本的には外出中心の生活
・まとめ買いしてストックするスタイル
・自宅にいる際は、リビングで家族で映画を見ることが多い
かなりざっくりとした内容ですが、このような形で、夫婦間で考えをすり合わせていくことは非常に重要です。上記は、ものすごく表面的なポイントのみですが、更に2階建てなら階段はリビング内?廊下?脱衣所と洗面台は分けたい?庭は必要?などなど、細かな話が出てくるはずです。これらのポイントを整理しておくと、後からお互いの考えや価値観のズレが出にくいと思います。
とにかく今の生活における不満点を洗い出す!
今のお住まいで、どんな些細なことでもいいので、不満に感じること、もっと楽になることなどをピックアップして話し合いましょう。この点について話し合っておく必要がある理由は、改善しようとした時に他のことに制約が生まれる可能性があるためです。
例えば、キッチンとカップボードの間が今は80cm。1mぐらい空けたいと考えた場合、たった20cmかもしれませんが、リビングを圧迫します。このような連鎖する影響についても考えておくことが重要です。
土地の形は?車の台数は?来客時は?
うちは幸いにも親の土地があったため、土地選びからしていません。そのため、土地を選ぶ点については、完全に素人です。ただ、言えることは外構イメージも最初から持っておいた方が良いです。実際、我が家は外構は後から考えれば良いやと思っていたので、間取りは決まったものの、土地に入るのか?駐車スペース狭いかも?といった懸念が浮上しました。
また、これに伴い駐車場の台数はどうしたいのか?来客時の対応もできるようにするのか?など、要望はまとめておくと良いでしょう。外構と間取りイメージがセットになっていないと、それを満たす土地探しを逆算して出来ないので。
インテリアの方向性は?どんなスタイルがいい?
我が家はこの部分は少し後回しにしていました。ただ、少し特殊な間取りや内装を求めたいと思う場合は、事前に細かく考えておくことをオススメします。
実際、我が家では「北欧モダン」か「インダストリアル」の2種類を考えていました。そして、ハウスメーカー選定を進めていく中で感じたのが、標準の住宅設備によっては内装に制限がかかるということ。不可能ではありません。ただし、余計にコストが掛かる可能性を秘めているということでした。
そのため、よく「インテリアはあまりこだわりない」というのを聞きますが、実際に色々なモデルルームやブログなどを見ていくと、絶対に好みは出てきます。だからこそ、事前に大枠の方向性だけでも夫婦で話し合っておくことをオススメします。
番外編(でも重要): ライフプランを考えて、予算を決めていく
よくファイナンシャルプランナーに相談しませんか?という言葉を耳にされるかと思います。あくまでも参考でしか無いと言われることもありますが、個人的には重要なポイントだと考えています。
うちは保険の担当が住宅ローンやマイホーム計画とセットでライフプランを考えることを得意とされている方だったので、たくさん相談しました。ここで重要なのは、予算を決めることです。
展示場やハウスメーカーと話して、担当者との相性がせっかく良くても、どうやっても予算と合わないのであれば、お互いに時間の無駄になってしまいます。
ライフプランはあくまでも目安。確かに、その通りにいかないことばかり。でも、毎月いくらの貯蓄が必要になるのか。そのために、今のライフスタイルを見直したほうが良いのかなど、現状への理解を深めることは非常に重要です。また、ハウスメーカーの営業担当は「借りられる額」で考えがち。これは年収の10倍と言われています。
では、実際に年収の10倍を借りると毎月の返済額はいくらになるのか?
【年収 600万円の場合】
・借りられる額:6,000万円(審査に通ったとして)
・金利:0.5%と仮定(0.3% + 団信 0.2%上乗せ)
・総返済額:約6,500万円
※金利を35年間固定とした場合(当然、多少は上がっていくことが見込まれます)
・毎月の返済:15.5万円
・年収600万円の月手取り額:38万円/月
・毎月の返済額の割合:40.8%
月の返済割合は20%-25%が限度と言われています。上記の場合、返済割合が40%を超えているため、完全にローン地獄に陥ります!ここまでの無理をさせるケースは少ないとは思いますが、(銀行も審査を通さない可能性も十分にある)とはいえ言いなりになっていると、こうした落とし穴に簡単にハマってしまいます。
せっかくのマイホームを売りに出しても、それでもローンが返済できないなんてことになることも考えられます。
だからこそ、ライフプランを元に、その予算が厳し目なのか?どのぐらい余裕があるものなのかなど、把握しておくことが重要です。また、よく聞くのが、夫婦の年収合算(ペアローンなど)で大きな予算が取れる!というケース。もちろん、選択肢としては非常に大切です。しかし、3組に1組が離婚すると言われている時代。どこまでリスクヘッジを夫婦でしていくのかについても、しっかりと話し合って頂くと良いと思います。
家づくり成功の鍵は予算計画!
大切なのは、「借りられる額」ではなく「返せる額」
返せる額は毎月いくらなのか?我が家も、FPへの相談で40歳の時、子供の進学時期など、大きな出費がいくら発生するかを理解できました。
既に保険に加入されている方はまずはご自身の担当にご相談を!相談できるFPがいないという方は以下のようなサイトがおすすめです。
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最後に
かなりの長文で色々なことをお伝えしましたが、大切なことはどんな些細なことでも、お互いに話し合うことです。「メーカーに、銀行に任せておけば全て大丈夫」なんてことはありません。
これから先、何十年と暮らす家での生活を最もイメージできるのはご自身のはず。それを人任せにして、良い家になるとは限りません。
「施主力を高める」 これは色々なブログやYouTubeで散々言われていることです。確かにハウスメーカーや工務店の方はプロ。知識も豊富。でも、ご自身の価値観に関するプロではありません。だからこそ、どれだけ言語化して共有しておき、またご自身でも情報をインプットして、提案されている内容を理解して決断していくかが重要です。
我が家も沢山話し合って、「家づくりノート」を作ってメーカーに配布しました。それでも、話を進めていく中で、知らなかったことだらけです。全てのことにはメリット・デメリットがあります。営業トークは良いことしか言われません。デメリットがどこにあるのかを見極める力、それをカバーする方法を探して、納得した上で意思決定していってください。
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